目的は一緒なのにぜんぜん違う探検記。そして、高野秀行さんから学ぶ。

読書記録

我が家にずっと積本されていた本。

コンゴジャーニー(上・下)と幻獣ムベンベを追え。

夫が高野秀行さんのファンなので、

我が家には高野さんの本がたくさんあるのですが、

幻獣ムベンベを追えに関しては、夫の感想が”イマイチ”。

なので、私は読んでいなかったのですが、

先日読んでみたら、とても面白かった。

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コンゴ・ジャーニーのあとに読んだら

とても興味深かった。

ムベンベを追うという目的。

それが、2つの本の共通のテーマなのに、

旅の印象がぜんぜん違う。

高野秀行さんの人間の凄さを感じる。

コンゴジャーニーの著者レドモンドももちろんすごい。

ただ、高野さんのいう楽観的性格のクレイジーさ加減がわかる。

以前、クレイジージャーニーで確かゴンザレスさんが

高野さんに憧れていて、

高野さんに憧れている人はたくさんいると話していた記憶していますが、

コンゴジャーニーと幻獣ムベンベを追えを読み比べることで、

高野さんの凄さがよくわかりました。

今回は、2冊の本を比較して高野秀行さんの凄さ、クレイジーさを書いてみよます。

幻獣ムベンベ

まずは、コンゴ・ジャーニーと幻獣ムベンベを追え!の2冊の本の目的である幻獣ムベンベについて

  • コンゴ共和国の熱帯ジャングルの中にあるテレ湖に住むモケーレ(モケレ)ムベンベ(通称コンゴドラゴン)
  • 長い首、長い足、太い胴、象のような四肢、体長10m〜15m。
  • ネス湖のネッシーのような恐竜像
  • ピグミー族の間ではその存在がずっと言い伝えられており、
  • 19001年に探検するものが現れ、
  • 1980年代に入ってから多くの探検隊がテレ湖に挑戦。

1980年代のコンゴ共和国

資源も産業もない、人口200万足らずの小国。社会主義のうえに軍事独裁国家。

がんじがらめの状態で外国人をあまり入れたがらない。

幻獣ムベンベを追え

現在はコンゴ共和国ですが、高野さんやコンゴ・ジャーニーのレイモンドの行った

1980年代はコンゴ人民共和国。

旅の目的

コンゴの旅は、コンゴジャーニー、幻獣ムベンベを追えのどちらも首都プラザヴィルから始まります。

高野秀行さんは、大学探検部でテレ湖に住む怪獣を見つけに行くことが目的。

コンゴジャーニーの著者のレドモンドの肩書は、英国人旅行記作家。

なので、最終目的がテレ湖に住むムベンベではあるものの、

プラザヴィルからテレ湖までの秘境探検も目的に含まれている。

それ故、テレ湖に着くまでの長いこと。

そして高野さんの旅は、ポーターも入れると50人くらいの大所帯。

レドモンドの方は、レドモンドを入れての3人。

旅の目的、同行者の数、その違いもあってか、

高野さんのチームはインプフォンドまで飛行機で行き、

そこからジャングルに入ります。

一方のレドモンドの方は、水路と陸路で目的地を目指す。

その道中で、ピグミーチンパンジーの性生活、まじない師による「呪い」方法、

たくさんの動物(白アリ、シンリンコブラ、ミツバチ、チンパンジー、ゴリラ、ハチアリ、シンリンワニ、サマレ、他)のことについても知り色々書かれています。(私は、アカスイギュウの話が一番恐怖を感じました。)

旅行記を楽しみたい人には、コンゴ・ジャーニーは読み応えがあるのでおすすめです。

リンガラ語

コンゴジャーニーを読み終えてから、幻獣ムベンベを追えを読んだ私。

コンゴジャーニーにリンガラ語には「ありがとう」という言葉がない。と書かれていた。

でも、幻獣ムベンベを追えには、リンガラ語だろうと思うのですが、

「メレシ・ミンギ(どうもありがとう)」とある。

そして、

幻獣ムベンベを追えの中に高野さんが同行しているドクターに

モケーレムベンベの意味は?と問うと

「リンガラ語で虹の意味だ」との答え。

彼の話では、ムベンベは雨上がりに現れることが多いのでこの名がついたのだという。

正確に言えば「虹とともに現れるもの」となるらしい。

以前、アメリカ人のマッカル博士はモケーレ・ムベンベを「川の流れをせき止めるもの」という意味であると

報告したが、全然違っている。

幻獣ムベンベを追え

高野さんにモケーレ・ムベンベの意味を虹と言ったドクター(アニャーニャ博士)と

コンゴジャーニーの著者にリンガラ語にありがとうという言葉がないと言ったマルセラン(アニャーニャ)。

両方の本に出てくる、アニャーニャ博士で多分同一人物。

アニャーニャ博士、リンガラ語が不得意なのでは?

ちなみにアニャーニャ博士は、両方の旅に最後まで同行しています。

言葉というのは、解釈によってぜんぜん違うものになってしまうのだなと思いました。

日本人同士だって、同じ日本語を使っていても解釈は人それぞれだったりしますもんね。

でもね、コンゴジャーニーの少し感傷的な文章を読んで、

高野さんの楽観的な文章を読むと、

レドモンドは、悲観的に言葉受け取りすぎてない?思ってしまう。

レドモンドとアニャーニャ博士は一体何語で話していたんだろう?

という疑問が出てくる。

同じ場所を訪れているのに、それくらいの違いがある。

って、語学に堪能でもない人間が勝手に偉そうに書いてごめんなさい。

語学習得能力

高野さんは、他の本を読んでいても思うのですが、

語学の習得能力が高いんですよね。

なので、この本の中でも高野さん自身がリンガル語の能力が飛躍的に伸びていたと書かれていて、

村長とも直接話しています。

この本の中でも、その他にフランス語も習得していたり。

シンプルにすごい人!

と思ってしまいます。

楽観的

「なんとかんなると思えばなんとかなる。」という、非理論的な強い信念が私にはある。

もしかすると、これは早大探検部の精神かも知れない。

幻獣ムベンベを追え

この楽観的な感覚が、高野さんの凄さ。

コンゴ・ジャーニーの著者が占い師の言葉、伝統、病気に対して思慮深いのに対して、

高野さんの場合、そんな事は意にも介していない雰囲気。

寝床に関しても、コンゴ・ジャーニーの著者は悲壮感たっぷりの感想に対して、

高野さんの場合、外で寝るのは気持ちいい。というなんとも野生感丸出しな感想。

ゴリラ

ボア村の人々は、ゴリラが大好き。

理由は

美味しいから。

アニャーニャ博士は、ボア村の人達にゴリラを殺すなというのですが、

全く聞く耳を持っていないボア村の人たち。

コンゴ・ジャーニーにの著者はゴリラはもちろんチンパンジー、猿ももちろん食べない。

それに対して、高野さん。

普通に食す。

ゴリラの寝ているところ、殺すところ、解体するところを見ても食べれる。

高野さんいわく、慣れの問題。

いや、慣れるの早すぎるでしょ。

慣れがすごい

語学に関しても、

食に関しても

慣れるのが早すぎる高野さん。

その順応性が高さが高野さんの魅力につながるんだろうなと思います。

高野さんのポリシーは

「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」

しびれる言葉です。

今、ネットで色んな情報が得られます。

離れた世界のことはもちろん、買いたいものの情報、毎日の献立。

何でも指先一つでなんでも調べられる時代。

そんな世界を見ていると、

たくさんの失敗したくない人たちがいるんだな。と思います。

残念な旅行にしたくないから調べる。

レビューを読んでから本を買う。

レビューを見てから化粧品を買う。

私ももちろん失敗したくないので

調べることはあります。

そんな時に思います。

旅行の体験談を書いた人も

レビューを書いた人も自分ではない。

要は、行ってみないとわからないし、やってみないとわからない、読んでみないとわからない。

情報収集をすることももちろん大切ではありますが、

情報収集は程々にして、

自分で行動する。

そうすることで色々な面白さ、楽しさを発見できるのではないかと思っています。

自分の判断能力を高めたりするのはやっぱり実行するしかないのでは?

たくさんのことを経験することで、

取捨選択も上手になる気がします。

「なんとかなると思えば、なんとかなる」

高野さんの信念を真似して、

小さなことでも色々行動していきたいなと思います。



高野さんの本は、どれも読みやすく刺激的で面白いです。

まだ高野さんの本を読んだことのない方におすすめは、

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この本は高野さんのいい意味でのクレイジーさがわかると思います。

色んな意味で刺激になる本なので、ぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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