竹本健治さんの匣(はこ)の中の失楽。そして乾くるみさんの匣の中。

読書記録

おはようございますたごっとです。

先日、竹本健治さんのウロボロスの偽書を読んで、

ヤバい。面白い。

斜め上行く面白さ。

私の語彙力ではこれが限界。

それで、竹本さんの作品に興味がわきまして、

匣の中の失楽を読んだんです。

そしたら、もう、

すげーーーーーー

ってなっちゃって。

裏表紙に読んだら、

この匣の中の失楽、

22歳のときに

書いた処女作!!

無意味に生きててごめんなさい。

声も小さくなるっつーの。

完全に敗北者な気持ちに。



が、しか~し

その気持よりも

ものすごい本に出会ってしまった!!!という

高揚した気持ちの方がずっとずっと大きい。

この本の中には、

物理、相対論、不完全性定理、哲学、占術、魔術などなど

学のない私にはもう何やなんやらさっぱり。

な言葉がたくさん出てくる。

でも、読める。

どんどん先を読みたくなる。

おそらく、この本の中に書かれていることの

10分の1も私は理解できていない。

いや、100分の1も理解できてない。

と思う。

でも、この本は面白い。

そして、この本にもっともっと早く出会いたかった!!

高校生に読んでほしい

文庫本の最後の方に作家の乾くるみさんが

蛇足のようなものと題して

この本について書かれているのですが、

その文章の中に、

この本を読むのは高2くらいが最適。

だと書かれています。

私完全に

禿同(古っ)。

この本を読みながらずっとずっと

高校生の時に読みたかった。

と思いながら読んでいたから。

もしもとか、あのとき、の事を考えることは

あまり意味がないと思うので、

そういったことは、日常的に考えないようにしているのですが、

先程も書いたように、この本には

物理、相対論、不完全性定理、哲学、占術、魔術

が出てきます。

その面白さを、もう人生の折り返しを過ぎた人間が読むのと

高校生が読むのとでは

これからの人生の選択肢が、

全然違うと思うんです。

読んだ人がみんな物理学者を目指したりだとか、

数学者を目指すということではなくて、

自分の知らない世界がこの世にはたくさんあるのだということ

それを知ることは

無限の可能性に繋がってくると思うのです。



中学生には、少し難しいような気もする。

でも、大学生になる前に読んでほしい。

そう思うと、やはり高校生がベストかな?

私の人生を振り返ったときに、

その頃(高校生の頃)に出会って、

今でも大切な親友と

この小説の話をしたり、色々掘り下げていったら

楽しかっただろうなと。

そんな感想を持ちました。

ベストは高校生だと思っていますが、

40歳を超えても読んでも、私のようにガツンッと

やられちゃうこともあるので、

高校生以上の方にもおすすめ。

知らないことばかり

子供を見ていると、毎日が発見の連続で

大人からしたら本当に些細な出来事や会話でも

楽しそうに、面白おかしく喋ります。

それって、新しく知ることが楽しくってしょうがないんじゃないかって思います。



大人みたいに、

毎日が同じことの連続だとか、

起こっていることが当たり前のことと

考えていないんです。

きっと。

大人になって、

日々生きていると、

なんでも知っているような気になってたりしてて、

でも、子供の素朴すぎる質問に、

考え込むことってあります。

そんなとき、

本当はなんにも知らないんじゃないかと思うのです。



今日、この後何が起こるのかも、

1年後自分がどうなっているのかも。

私達がしているのは、

勝手な想像

でしか無いんじゃないかと。

人生は、思い通りにならないことの連続だけれど、

大きな視点で世界を見ることができれば、

自分の心の逃げ場だって、作れると思う。

人は夢中になれることがあれば強くなれるし、

夢中になることで様々な縁が出てくる。

こともある。

この本は決して共感したりだとか、感情移入とかする作品ではないです。

直接的に、何かを目指すヒントもこの本にはないです。

けれど、なんにも知らない自分を気づかせてくれることによって、

いろんな可能性を広げてくれる本だと思うのです。

こんな本があったんだ!!と思うだけでも

とても価値のあることだと思うし。

って、ここまで内容にほぼ関係ない

斜め上の(斜め下かな?)感想を書いちゃっていますが、

この本は

あくまでも

メタミステリです。

メタミステリとは、

推理小説のジャンルの一つで、

登場人物が書く別の推理小説が作中作として使われていたりするものです。

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匣の中

ちなみに、この本のオマージュ作品として乾くるみさんが匣の中という本を書いています。

匣の中の見開きの著者の言葉の中に

この匣の中の失楽を乾さん自身の聖典とおっしゃっており、

匣の中の失楽を読み終えた後に

匣の中を読むようにと書かれています。

なので、興味のある方は匣の中の失楽を読んでから、

乾くるみさんの箱の中を読んでくださいね。

この本にも、知的好奇心をくすぐってくれるので、

楽しい気持ちで、私は読みました。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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