塩田武士さんの騙し絵の牙・盤上のアルファ 2冊の読書記録

読書記録

大泉洋さんが表紙が印象的な”騙し絵の牙”。

映画化されたようですね。

塩田作品を読むのは初めてでした。

今回は塩田武士さんの

騙し絵の牙と盤上のアルファ

を読んだ感想を書きます。

小説 騙し絵の牙

読み始めがとても読みにくかったです。

主人公の速水がデキる男っぽいのに、

どこか軟弱な印象で

イメージがつかみにくくて

本当に読みにくかったんです。

でも、ふと表紙を見ると  (モデル)大泉洋??

これは主人公速水のモデルということか?

大泉洋さんをイメージして読んでみたら

クリアに物語が入ってきました。

私は、大泉さんの演技はほぼ見たことがなく、

バラエティで話しているイメージが殆どなのですが

この小説の主人公速水は大泉洋さんです。

完全に脳内で大泉さんが動いています。

物語の中で速水が言うジョークも

大泉さんが言いそう。

大泉さんに詳しくない私でも、

完璧に大泉さんで脳内再生される。

速水さんと言うより、大泉さん。

これって、ドラマや映画が先だったりする

作品なのかな?と思い調べてみたら、

小説のほうが先に書かれており、

あてがきというものでした。

あてがきとは、劇などで役者を決めてから物語を考えること。

この作品は、塩田さんが何度も大泉さんに会い

綿密に分析して書かれた作品だそうです。

塩田さんの分析能力高すぎない!?

そう思えるくらいに

速水=大泉洋。

大泉洋さんが脳内で演じ始めたので、

ドラマの見ているかのようにどんどん読めます。

そして最後はドンデン返し。

エンターテイメント小説といった感じでした。

映画ももちろんエンターテイメント作品に

なっているんじゃないでしょうか。

宮沢氷魚くんが出ているので、

そちらのほうに私はそそられます。

映画が先か?小説が先か?

この作品は、塩田さんの本を読んでから

映画を見るほうが面白いような気がします。

映画を見なくても小説の中で

俳優が動くってなかなか体験できないので。

映画を先に見てしまうと、

この小説のその凄さが少し霞むような気がします。

まだ読まれていない方は

映画を見る前に小説を読むことをオススメします。

読んだ私は、映画をみてみようと思います。

盤上のアルファ

新人賞作品!?

初々しさなかったな。

小説に初々しさなんて。いらないか。

本当に無駄のないストーリーで

小説の世界にどっぷりハマってしまいました。

今回はネタバレ(っていうのかな。)あります。

登場人物

秋葉隼介  神戸新報県警本部担当記者。

関秀信   頭の禿げた老人。

相沢麗   女流棋士。長身痩身美人。

遊佐加織  女流棋士。手足の短い愛嬌のある女の子。

真田信繁  タンクトップにジーンズ、彫りの深い顔立ち。

静     飲み屋の女将。

林鋭生   西部警察の大門にそっくり。

真田進次郎 信繁の父

真田翔太郎 進次郎の兄弟

第1章 秋葉隼介

県警本部の担当記者・秋葉が文化部に異動になる。

文化部に移動してから将棋の取材を始めるが、

秋葉の中で新聞記者が事件ではなく

将棋を追わなければいけないことが腹立たしく、

新聞記者をやめてしまおうかとも考える。

最初の取材は、女流王位戦。

王者相沢と挑戦者の遊佐は

そろばん詩人の立花靖をめぐる三角関係。

第2章 真田信繁

喫茶店たそがれでアルバイトをしていたが、

オーナーから「店を閉めようと思う」と言われ

その足で喫茶店を辞めて出ていく。

アパートの家賃を滞納していた真田。

年の瀬にに大家から、滞納分はいらないから

今年中に出ていってくれと言われる。

第3章 出会い

行きつけの飲み屋の女将の静目当てで通っている秋葉。

そこで飲みながら将棋の悪口を言う。

それを店の中で聞いていた真田が将棋は面白いと反論。

33歳同士が殴り合いの大喧嘩をする。

ある日秋葉が帰宅すると、そこに真田が立っていた。

その日から、

秋葉の家で真田と静の妙な3人同居生活が始まる。

第4章 真剣師

真田が家に来てから、

秋葉の家は将棋バカが集まるようになっていた。

その暮らしの中で秋葉は将棋に詳しくなっていった。

伝説の棋士升田幸三、大山庸晴。

現役の谷川浩二、羽生善治など。

ある日、秋葉の職場に

西部警察の大門を思わせる男’林鋭生’が来て

真田に会いたいという。

「真田に電話して、俺の身なりを説明してくれ、

そして新世界の昇り龍が来たと。」

第5章 編入試験

真田の編入試験が始まる。

真田は勝った。

真田と静は秋葉の家をで出る。

感想

第1章が終わるまで全く

嵌ってなかったんです。

おまけに言うと、騙し絵の牙でも100ページくらいまで

読むのきつかったんです。

でもどちらの本も、その後嘘みたいに

物語の中に引っ張り込まれてしまいました。

真田のこれまでの人生が書かれた第2章。

秋葉の心境がどんどん変化していく第3章。

そして、その次の第4章で林鋭生が

「坊主」と声をかけた瞬間、

もう、泣いちゃう。

グッと来ました。

第4章に彼の(林鋭生)ノアールストーリーを

詳細に紹介すればおそらく1冊の本が出来るだろう。

林鋭生の生き様を語るのはまたの機会に譲ろう。

とあるのですが、出てるみたいですね!!

次に塩田武士さんの作品を読むのは

その続編にしようかと思います。

将棋界にはまだ惹かれていない私ですが、

林鋭生のノアールストーリーには興味があるので。

男臭い作品であり人間臭い作品。

エンターテイメント作品。

ドラマ化もされているみたいでキャストを見てみたのですが、

キャストを見る感じドラマは本とは違い

将棋中心だったんだろうなと想像しました。

アルファとは

オオカミの群れのボスは、雄でも雌でもアルファと言うそうです

おまけ 誤植?

この小説の242ページ。

’所詮、動物は勝つことでしか身を守るが出来ない’

これって意味は分かるし伝わるんですけど、あってるのかな?

‘所詮、動物は勝つことでしか身を守れない。’

なんじゃないかな?と思いました。

私は、国語とか得意ではないので、

間違ってるよなどと言いたいわけではなく。

こういう言い回しがあるのか知りたいなと思ったのです。

だれか詳しい方がいたら教えて下さい。

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

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