恍惚の人 有吉佐和子 読書記録
先日、アルツ村という本を読んで、
その本に出てきた恍惚の人を読みました。
この本は50年前(1972年)にベストセラーとなった本。
本のタイトルは聞いたことがあったものの、
読んだことが無かったので、読んでみました。
恍惚の人とは、認知症のおじいちゃんのこと。
今でこそ、認知症やアルツハイマーという病気が知れ渡っていて、
その症状なども、なんとなくではあるけどわかっているけど、
50年前にこの本が発表された頃は、
そこまで、その病気が世間に知られていなかったことが
ベストセラーの要因だったのだと思った。
今は、ドラッグストアにいけば介護用パンツなんて
すぐ手に入るけど、
この小説の中では、それを購入する場所すら限られているような時代。
そして、精神病として分類されていた。
なので、逆に言うと今読んでもそこまでの衝撃も面白さも感じない。
ただ、驚いたのはこの頃から高齢化社会への
問題点が指摘されていた点。
少子化問題は書かれていなかったから、
高齢化だけを憂いて、少子化はこんなに進むとは
誰も予想していなかったんだろうなー。
発売された50年前はベビーブームだった頃だし。
なんで、こんなに少子化になったんだろう。
今の少子高齢化問題、時既に遅し感あるし。
私も子供一人しか産んでいないけど、
正直、一人以上子供を産めない。
経済的なことを考えると。
産んで義務教育終えるまでならなんとかなるのかもしれないけど、
産んだからには、
自分が親にしてもらったことくらいはしてあげたいと思うと、
一人しか無理。
一人でもきついと感じる、
それくらいの今の日本経済。
難しい問題だけど、とりあえず政治を変えないと無理だし、
政治にもっとみんなが興味を持たなくちゃいけないと思う。
小説のストーリーとか認知症の事、
そういう事よりも
そんな事を考えた。
4時40分に起床。
肌寒いけどいいお天気。
朝の活動
朝、お庭に出てキーホール菜園をホジホジ。
二十日大根の目が出てきてる。

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