おはようございます。kasumi.です。
今日は初めて読んだ、韓国小説の感想。
なのですが、
フェミニスト~~~って感想が1番なので、
フェミニストについてから。
フェミニストの意味
フェミニストとは、「女性解放論(フェミニズム)」に賛同し、男性優位主義を打破するために具体的な行動を起こしている人を指す言葉である。簡単にわかりやすくいうと、男女の不平等をなくしたいと主張する人々ということである。英語では feminist と書く。もともとのフェミニズムは男女平等を目的として、フランス革命以降、18世紀のヨーロッパで生まれた社会運動だった。そして、フェミニズムは徐々に規模を拡大し、20世紀以降は世界中で支持者を得ていく。
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82年生まれ、キム・ジヨン
この小説、小説という感じが全くありませんでした。
韓国女性の現実問題が延々と書かれているといった感じです。
韓国の本なので、
韓国女性と書きましたが、
日本人の私でも、
女性として理解できるところは
多々ありました。
というか、韓国文学と知らずに読んでいたなら、
一昔前の日本の事を書いたのかと思ったと思います。
世界中でこの本は読まれているようですが、
確かに、韓国人女性の話というより、
どこの国にでもありそうな、
男女格差、男女差別。
その問題提起的な要素が強い作品です。
女性はもちろんのこと、
男性の方にも読んでほしいと思う作品でした。
あらすじ
ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児…彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。女性が人生で出会う困難、差別を描き、絶大な共感から社会現象を巻き起こした話題作! 韓国で100万部突破! 異例の大ベストセラー小説、ついに邦訳刊行。
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この小説は冒頭の6ページから17ページに
キム・ジヨンが精神科に訪れる理由が書かれ、
最後の161ページから167ページに
精神科の医師の言葉が書かれてます。
その間の18ページから160ページの間は、
キム・ジヨンが生まれてから現在までを
振り返っています。
韓国文学
韓国に限らず、海外の小説を読む際には、
名前を覚えるのがけっこう大変です。
この小説は、
名前に氏が足されて書かれている
箇所が多いので、
私は読むのになかなか慣れませんでした。
最後の方にある、
訳者あとがきに
一人の患者のカルテとありました。
その一言をよんでああ、
そういうことかとわかりました。
最初から読んでいっても、
本の内容は理解できますが、
訳者あとがきを読んでから、
この本を読んだほうがわかりやすいと
思いました。
フェミニスト問題
日本でも国会中継などを見ていると、
簡単に男女格差があることがわかります。
一昔前から比べると、
それでも、
少しずつ変わっては来ているなとは思います。
この本を読んで気になったのは、
出産や育児の問題。
小説の中で、
キム・ジヨン氏が夫に妊娠出産後の
女性の社会での立場の弱さを
訴える場面があるのですが、
その問題は、日本でも大きいと思います。
妊娠出産は女性にしか出来ないことなので、
仕方ないのではないか?
私は読んだ瞬間にそう思いました。
しかし、そういった仕方ないと思ってしまう事が
男性社会に洗脳されているのかもしれないなと
考えながらも、
妊娠出産が女性にしか出来ない。
そういった変えることのない性差があるので、
全くの平等というのは難しいのではないかと
思いました。
でもそれは、男女差別に限ったことではなく、
世の中は平等には出来ないものだと思います。
だからといって、
小説に書かれているような
男女差別があっては絶対にいけない。
でも、
区別しなくては行けない部分も多々あると思うのです。
なので、
どの様な問題でも
差別という簡単に言うのではなく、
区別してお互いに補い合うという感覚も必要なのではないかと考えました。
そしてそこには、
人に対して軽視と差別は絶対ダメ
という絶対条件が必須ですけど。
この小説をよんで、
いろいろ考えてしまいました。
チコちゃんじゃないけど、
ぼーっと生きてちゃいけませんね。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
kasumi.
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