戦争を背景に描いた 古内一絵さんの小説2冊紹介します。

読書記録

十六夜荘ノート 

十六夜荘ノート

この作品は2017年に発売になっています。

この物語は、

エリートサラリーマンの大崎雄哉が、

会ったことのない大伯母から、

目黒にある建物(十六夜荘)の相続人となります。

その建物の土地にしか興味のない大崎が

十六夜荘の住人と関わりを持つことで、

今までの自分とこれからの自分を考えはじめます。

大伯母(玉青)の人生と

雄哉の人生が

交互に綴られ物語は進んでいきます。

戦時中に十六夜荘に集まっていた芸術家達。

現在十六夜荘に住んで、夢を追いかけている人たち。

戦時中の大伯母(玉青)の人生の謎と

現在の雄哉の気持ちの変化が

テンポよく進み、

飽きずに最後まで一気に読めました。

鐘を鳴らす子供たち

鐘を鳴らす子どもたち

この作品は2020年発売。

この作品は、

敗戦後の混乱期、

小学生の子供達がラジオドラマに出るお話。

子供の目線からの

戦中戦後が描かれています。

戦災孤児の事も詳しく書かれていて、

心が苦しくなる作品でもあります。

2作品の共通のエピソード

私は、鐘を鳴らす子どもたちの方から読んだのですが、

その時に印象的な場面

戦後の闇市

判事が餓死するエピソード

があったのですが、

その2つとも

十六夜荘ノートにも出てきました。

おそらく、著者の古内さんが小説を書く際に見た資料で

衝撃を受けたんだろうと思いました。

判事が餓死するエピソード

このエピソードの内容は、

ヤミ米を買った老女に禁固刑を言い渡した判事が、

自分の立場に絶望し

食糧管理法に抵抗して食べるのを拒否し餓死したというもの。

このエピソードの判事さん、

もしかしたら、抵抗の仕方は間違っていたのかもしれないけれど、

まっとうな人だと思うのです。

古内さんの言葉でいうと

自分に確かでいようとした人。

ブレずにいられるって、なかなかできないことですよね。

私もぶれない人間でありたいな。

日々思っています。

流されない、ブレない、押し付けない

2つの作品には戦争に対し

  • 一体誰が本当の敵なのか?
  • 権力とは?
  • どうして戦争をしなければならなかったんだろうか?
  • どうして突然戦争に負けたのだろうか?

こういった疑問が投げかけられます。

理不尽だと心のなかで思っていても、

時代に流されることしかできなかった戦時中の人たち。

国に従うことしかできなかった戦時中の人たち。

戦争という背景があるとそういった考えに、

疑問を持ったり、違和感を感じることが出来るけど、

戦時中ではない今も、

時代だけでなくて、

学校や職場、社会,SNSなどでもそうで、

沢山の人が言っているから、

それが正しいとは限らないし、

少数だからといって

間違いというわけではない。

だから、

自分の中で考えること、ブレないこと、押し付けないこと

それをちゃんとしなくてはいけないなと思いました。

真面目か!!

おまけの青空 

戦争関係の小説を読むと

ブルーハーツの”青空”が脳内再生されます。

名曲だよな〜

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました